不動産担保ローンの依頼先として、ノンバンク(貸金業者)と銀行などの金融機関のどちらが良いか、メリットデメリットをまとめています。
貸金業者の場合、スピーディな融資実行が可能な点や、融資の審査が比較的緩い傾向にある点がメリットと言えます。
特にスピードに優れている貸金業者では、最短翌日には融資実行ができることを公式サイトで謳っていることもあります。
また、不動産担保ローン専門の貸金業者であれば、独自の審査基準を設けていることで、銀行での融資を断られたケースでも、融資してもらえることも。
さらに、借地権や抵当権が設定されていたり、現行の建築基準法に治まらない「既存不適格」の建物であっても、満額ではないにしろ、融資してもらえる可能性があります。
担保評価額算出の掛目も、銀行より高く設定している業者もあり、同じ物件でも融資額が異なるケースがあります。
一方、デメリットとしては金利の高さが挙げられます。
低金利を謳っている業者も中にはありますが、多くが適用金利の上限を15%と設定していることからも、高金利での融資になることは否定できません。
銀行や信金・信組といった金融機関に不動産担保ローンを依頼するメリットは金利の低さです。
変動金利を用いているところや、金利キャンペーンなどもあるため、全期間で適用されるわけではありませんが、中には適用金利の下限を1%未満としているところもあります。
また、総量規制の対象外となるため、自宅を担保に収入の1/3以上の資金を調達したい場合は、銀行への相談が必要です。
一方、デメリットとしては、融資までの日数がかかる点が挙げられます。銀行が不動産の調査に加えて依頼者の属性を重視しているほか、保証会社の保証を付けることもあるので、時間がかかる傾向にあります。
他には、ノンバンクのメリットで説明しているように、担保対象となる不動産に制限がある点もデメリットのひとつ。
よほど条件の良い不動産でなければ、希望通りの融資は難しいと認識しておいた方が良いでしょう。